2018年02月04日

死に残り12

木星への惨事だと言うことは、主だった太陽系惑星のほとんどに関わる大惨事でもあった。
その落とし物は太陽系の惑星の公転軌道面に対してほぼ垂直に侵入してきた。
ほぼ木星と変わらぬ質量をもったこの天体は周辺の天体を呑み込みながらゆっくりと太陽の重力圏内に入り込み、しばらくの間 他の惑星の公転軌道面に対して45度で交わる公転軌道面を形成した新しい太陽系の仲間として存在した。
私たちは、この新しい巨大惑星の侵入が やがてもたらす大惨事に気づき、大規模な移住計画を進めていた。
この頃、地球の人口(?)は1億を越え始めたあたりで、総脱出も可能であったが、圧倒的に地球にシェルターを作り災害をやり過ごす計画に従った人数が多かったため、この2案を同時に進めた。
この2つの計画が進められ始めた理由は結局のところ、支配層の より確実で安全な脱出を構築するためのモノであった。
災害は最悪の場合、地球自身が壊滅するほどのモノだと言うことは極秘事項であり一般の者には知らされてはいなかった。
残念ながらこの時の私は、多数側の方で生まれて
いた。そして5才と3才の可愛い盛りの娘もいた。
計算によると大惨事まで残り500日と少しだった。






Posted by かんながら! at 05:01│Comments(0)
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