2017年12月01日

死に残り10

幾つかの種に発生する特殊体は、その種だけではなく他の種にも繁栄がもたらす幸を分け与えた。
数万年に渡る繁栄は地球上だけにとどまらず、宇宙開拓も進んでいった。
しかし ある時期から全ての種に特殊体の発生が見られなくなった。
同時に高度化した文明は、個々の種が持っていた能力を退化させていったため、稀に発生していた特殊体に気付かず また気付いても その大いなる力に嫉妬や猜疑の感情を持ってしまう者さえ出てきた。 
そのため特殊体は、いわれのない迫害を受けてしまうことも多くなり、表に出てくることは無くなっていった。
この頃から、知的異種間の共存共栄に亀裂が入り始めたのだった。





Posted by かんながら! at 01:20│Comments(0)
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